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撮影途中でエントランスからの写真しかありませんが、なんとか竣工出来ました。

お洋服屋さんです。

ここで試みた事、それは最近テーマでもあった本質を追求する事。

この本質って何に対しての?という疑問が湧いて来る方もいるかと思います。

ここでは社会や世の中として置き換えて頂いた方が良いのかもしれません。インテリアだから、インテリアの本質を表現などという考え方では無いです。とはいえ、何が正しいのかなどありません。

全て間違いでもあり、全て正解でもある。
ここで手がかりとなるのは置き換える、という言葉なのかなと思います。

置き換える、変換する事によって本質を追求した、それが現代社会なのかもしれないという思いがあったからです。
僕と幾度か話した事がある方は何度というより、いまだにそこ?と思う方もいらしたかもしれません。

しつこい様ですが、価値観や物事の捉え方は常に変化し続けていると思っています。
同じ言葉や、物であったとしても次の瞬間には少なからず、同じ物ではありません。
それが積み重なり、時代や歴史が作られて来た、微細な変化が大きな変化に繋がっている。

では、現代における本質とは何だろうと思う訳です。
それはほんの少し前の本質とは変わっている、しかも本質その物が変わってしまっている事がある。
はなはだ疑問に思います。

常識ってなんでしょう。

色んな物事を疑ってみなければいけない時代なんじゃないかな。

何が正しいという、公など無いに等しくなり、欧米化などという言葉が陳腐なほど蔓延している個の社会。

それを加速させるかの様に情報化社会は凄い勢いで進んでいます。

そこでは物ではなく情報が流通しています。
そうなると以前までは物を手にする事に価値があったのに、いまでは情報を如何に早く手にするかなどで競いあう。良い例がブログなんかじゃないかな。

なんだか、そうやって物事の価値観が変わってきている。
例えば、皆さんも当たり前の様にご存知かと思いますが、物ではなくスタイルを売る様になっています。
アップルしかり、スタバしかり、まあ今売れている物を挙げてもらうと分かると思います。

いつの間にか価値観が入れ替わっている事があります。

僕にはそれが不思議というか、人間のもつ順応性に関心します。
かといって僕も現代人のはしくれなので、少なからずその順応性は持ち合わせています。

単純な話が価値観を置き換えて物の持つ本質を追求する事。それが現代における本質の追求なんじゃないかなという思いがあってこのプロジェクトに取り組みました。

もちろん、クライアントの要望はありますから、そことの着地点は考えます。
加えてコストも現実の問題としてありますから、当初よりごちゃごちゃと内装を設えて店舗という形式に落とし込むのではなく、ワンアイデアで全てを表現というより内包させようという事は考えました。

そんな中でアトリエというキーワードというか、雰囲気、あの空間の持つ空気感がなんとなくこのプロジェクトには相応しいのではないかなと思いました。
でも、この考え方だけを聞くといかにもインテリアデザイナーが考えましたという事にもなりかねないな〜とは危惧していましたし、途中キャンバスの額を使うという事になった時は、かなり拒絶感はありました。
でも、その一方で洋服やさんとしても成立させる事も求められます。

それなら、例え表層的な設えになったとしても、とことん追求してみようと思った訳です。
根底が違えば、表層として現れた時でもある強度は保てるのではないかなと。

あとは見て頂いて分かると思いますが、それぞれに価値観や捉え方を変え、設えて行きました。

どれをみてもアトリエに置かれていても不思議ではないのですが、使い方や設え方を変える。
それ以外で置かれる物に対してもアトリエという空気感を作る事で許容出来る。

今はまた違う事を考えていますが、当時はそういう事を考えながら、現代社会を自分なりにどう捉え、それをどう表現出来るかを考えていました。

今日この文章を書いていて思ったんですが、かなり文章が下手になっています。

まずいですね。

次のプロジェクトがどうなるか分からないので、住宅に専念します。

住宅はもう2年ごし。

それでもここに来て、ようやく面白い展開になりそうなので、はやく固めて着工させたいです。
年内竣工が目標。
# by aki_miyagawa | 2009-05-19 02:47